食品添加物のお話

【食品添加物の基礎】子どもに食べさせたくない、危険な食品添加物って??

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体に良くないという話は聞いたことがあるけど。
なんとなく怖い・・・食品添加物に対してそんな印象をお持ちの方も多いはず。
私自身もそうです。
どの成分がどんな風によくないのか?はっきりは分からないけど、食品添加物や化学調味料なんて聞くと、食べない方がいいに決まってる・・・と答えています。

よくわかっていない自分のために、そして、私が作るご飯や私が選ぶ食品を食べる家族のために、食品添加物について勉強することにしました(^^)
今回は生活クラブさんの勉強会に参加して、食品添加物のお話を伺ってきましたので、その内容をお伝えします。

食品添加物ってどんなもの??

食品添加物と聞いて思い浮かぶもの・・・
保存料や防腐剤、着色料や発色剤、それと化学調味料・・・??
市販のハムやウィンナーの原材料表記を見ると、よくわからないカタカナの文字が並んでいたり、○○剤と書かれているものは食品添加物だろうな・・・
私のイメージとしてはこんな感じでした。

食品添加物の正しい定義

食品添加物の正しい定義は
「食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用する物」

なんだそうです。・・・難しい(><)
簡単に言うと、「安く簡単に加工食品を作るために使う物。加工食品をなるべく長く日持ちさせるために食材に入れたり、色がきれいに見えるように食材に入れたり、塗ったりする物。」ということ。
大量生産・コスト削減・見栄えの良さを追求するなど時代のニーズに合わせて、企業努力により開発された食品添加物も多くありそうですね。

日本で使用が認められている食品添加物って?

ところで、日本で使用が認められている食品添加物って、どんな種類が、どれくらいあるか知っていますか?

食品添加物の種類は「既存添加物」「指定添加物」「天然香料」「一般飲食添加物」の4種類に大きく分けられるそうです。

1995年以前から長年使われてきた天然添加物「既存添加物」が365品目ほど。
1995年より後に厚生労働大臣が指定した添加物「指定添加物」が455品目以上。
天然に存在する香り(有香物質)を原料から採取した「天然香料」が約600品目。
饅頭にくだものの果汁を使って色付けするなど「一般飲食添加物」が約100品目。

思っていたより品目数が多くて、素人の私が細かく把握するのは難しいです・・・。

ちなみに、「指定添加物」は1995年より後に作られた添加物のため、天然添加物も化学的な添加物も両方含まれているそうですよ。
そのため、今後も新たな添加物が作られると品目数は増えていきます。

「既存添加物」はときどきチェックされて減ることもあるようですが、増えることはありません。


食品添加物は何のために使うの??

「食品添加物は何のために使うの??」
ふっと頭に浮かんでくる素朴な疑問。

食品添加物を使う目的と理由

食品添加物を使う主な目的・理由は以下の5つです。

①食品の製造加工に必要だから。
②腐ったり、変色したり、化学変化などで食品が変質するのを防ぎたいから。
③食品の味を美味しくしたいから。
④食品をきれいに見せて、商品の魅力的にしたいから。
⑤時間の経過による栄養価の低下を防いだり、栄養価を向上させたいから。

なんとなくわかりますが、頭を整理したいので、より具体的な例で考えていきます。

製造加工をサポート

①の「食品の製造加工に必要だから。」
食品工場で加工されたおむすびを例に考えましょう!

食品工場で大量生産される場合、工場の設備などにお米がベタベタくっついてしまうと、形の整ったきれいなおむすびを短時間で大量には作れませんよね。
そんな製造加工のお悩みを解決するために、お米を炊くときに油を加えるそうです。

油を加えることで、お米もつやつやに見えるし、油コーティングのおかげでお米が空気に直接触れないから、酸化しにくいおむすびが完成するそうです。

ちなみに、コンビニのおむすびの場合、原材料表示にきちんと記載されている場合もありますが、油の使用料が全体の5%以下であれば表示義務がないそうで、書かれていない場合もあります。

防腐剤

②の「腐ったり、変色したり、化学変化などで食品が変質するのを防ぎたいから。」を子どものおやつにもなる市販のクッキーを例に考えます。

手作りクッキーは、作りたてが一番おいしく食べられますよね。
作ってから1日、2日と経過すると、味も落ちるし、食感も悪くなります。
そして、1週間も経たずにカビが生えてしまう・・・それが自然ですし、当たり前なんです。

でも、市販のクッキーは??
防腐剤が入っているから、手作りクッキーに比べてかなり日持ちします。
いろんな食品添加物が入っているから、時間が経っても味や見た目も変わらないのです。
おぉ・・・なんと不自然なこと。
不自然なことを起こせる食品添加物を体の中に入れちゃって大丈夫なのでしょうか??

食品の味を美味しく

③の「食品の味を美味しくしたいから。を市販のスナック菓子を例に考えましょう。
スナック菓子の代表と言えば、ポテトチップスがありますよね。
お家でうすくスライスしたじゃがいもを油で揚げて、塩で味付けするとじゃがいも本来のおいしさを感じることができるでしょう。

でも、市販のポテトチップスは??
コンソメ味やうすしお、のりしお、いろいろな味付けがされて販売されていますね。

私の個人的な意見ですが、じゃがいも本来のおいしさを感じることが難しいほど、味付けの方が勝っている気がします。
その味を求めて購入される方がいるのも事実なのです。
そうです!じゃがいも本来のシンプルな味をさらにおいしくしているのが食品添加物による味付けなのですね。

この味付けがクセモノで、自然の食材による味付けなら安心なのですが・・・。
味付けに使う食品添加物の多くが人工的な化学調味料だったり、気を付けなければいけないと言われている調味料(アミノ酸等)による味付けだったり・・・。
おいしくするならいいじゃん!では済まないようです・・・。

食品をきれいに見せたい!

④の「食品をきれいに見せて、商品の魅力的にしたいから。」を市販の紅ショウガを例に考えてみます。

紅ショウガ・・・ものすごい赤いです。
でも、加工前のしょうがであんなに赤いしょうがは見たことがありません。
そうです、赤い着色がされているからあんなに赤いのです。
でも、あの赤さってアクセントになっちゃってるんです。

焼きそばに添えても見栄えがいいし、冷やし中華に入っていても彩りよく見えます。
まん丸のたこ焼きに入っていると、あの赤さがかわいらしくさえ思える。いつもちょこんとそこにいて、食卓を色鮮やかに華やかにしてくれているのですね。
お弁当のミニトマトくらいアクセントになるのです。

でも、人工的に付けた赤い色は、茶色い焼きそばも赤く染める強さがあるのです。
赤色○号や青色○号などと書かれていればタール系色素、つまり石油から作った合成着色料。勝手な想像ですが、胃の中にも色が付きそうですね・・・。

栄養価の低下を防ぎたい!

⑤の「時間の経過による栄養価の低下を防いだり、栄養価を向上させたいから。」を濃縮還元ジュースを例に考えてみましょう。

濃縮還元ジュースは、一度濃縮された果汁を水で薄めて元の状態に戻してジュースにしたものです。
濃縮することでビタミンが減ってしまうこともあります。
そんな困ったときにはビタミンを添加して栄養価を向上させちゃおう!という発想ですね。

でも、そのビタミンって、そもそも何から、どんな風に作られているの??
その辺ははっきりしてるのかな??そこまで考え始めるとキリがないのですが、やっぱり気になりますよね。

結局のところ、食品添加物の安全性ってどうなの??

私も知りたかったのが「結局、食品添加物の安全性ってどうなの??」という点なんですよね。
食品添加物の中でも「天然香料」は植物から抽出された香料がほとんどですし、「一般飲食添加物」は普段食べている食品そのままだったり、成分を抽出したりしているから安全性が高いと考えられます。

でも、その他は未知の世界です。動物実験をクリアしてるから大丈夫??
本当にそうなのかな・・・外国で禁止されているのに、今でも日本で使い続けている食品添加物もあるんですって。発がん性やアレルギーが心配される食品添加物もある。そんな話を聞くと、決して安全だとは言い切れませんよね。

AID(1日摂取許容量)はあっても、使用基準が定められていないものも多いそうです。
さらに、化学的な添加物が複合で摂取された場合に、体内でどのような化学変化が起こって、それが人の体にどんな影響を及ぼすのか??
わからないことだらけなんですって・・・。

あと数十年後、科学が進歩したら、わかることもあるかもしれません。
あと数年、数十年経ってから、「あっ、あの食品添加物は、かなり人体に悪い影響があるらしいよ」なんて言われても困りますねぇ・・・。
子どもの頃から知らずに摂取し続けていたら、時すでに遅し・・・なんてことになるかもしれませんよねぇ・・・。


でも、食品添加物をすべて排除することは、難しいのが現状です。あまりに神経質になり過ぎて、子どもが食べることを楽しめなくなっては本末転倒です。

だから、「なるべく摂らないようにしよう」と心がけるところから始めてみませんか?

我が家は生活クラブさんで週に1度、食品を配達してもらっています。
でも、子ども達のおやつは子どものリクエストもあって、市販品を購入することも多かったのです。

食品添加物について学んだことを子ども達に伝えると、子ども達もビックリしていました。
さらに「そういえば、スナック菓子は食べている時はおいしいんだけど、食べた後に口の中がヘンな感じになるんだよねぇ。」と話し始めたのです。「食べた後のヘンな感じは、食品添加物の影響らしいよ。」と伝えると、納得してくれました。

子ども達のおやつも生活クラブさんで購入するようになってから、子ども達も安心・安全でおいしいおやつの時間を楽しんでいます。

まとめ

食品添加物の正しい定義は
「食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用する物」

簡単に言うと、「安く簡単に加工食品を作るために使う物。加工食品をなるべく長く日持ちさせるために食材に入れたり、色がきれいに見えるように食材に入れたり、塗ったりする物。」というイメージです。

「素朴な疑問ですが・・・食品添加物って何のために使うの?」

①食品の製造加工に必要だから。
②腐ったり、変色したり、化学変化などで食品が変質するのを防ぎたいから。
③食品の味を美味しくしたいから。
④食品をきれいに見せて、商品の魅力的にしたいから。
⑤時間の経過による栄養価の低下を防いだり、栄養価を向上させたいから。

という目的・理由があって使われているのです。

食品添加物は「既存添加物」「指定添加物」「天然香料」「一般飲食添加物」の4種類。
4つの中でも特に「既存添加物」「指定添加物」には不安な面もあるから、「なるべく摂らないようにしよう」と心がけてみる・・・そんなところから始めませんか?

 

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