アレルギー・アトピーのお話

母乳でも食物アレルギー症状が出る赤ちゃんもいる!?食物アレルギーに関連する乳児アトピー性皮膚炎

乳児の食物アレルギーは離乳食開始前から症状が出る子もいます。
生後1ヶ月頃から食物アレルギーの症状が出るお子さんもいるんですよ。
食べ物を食べてないのに食物アレルギーになるなんて!?
不思議に感じる方もいらっしゃいますよね?
そこで、我が家の経験をもとに、乳児の食物アレルギーと乳児アトピー性皮膚炎についてお伝えします。

母乳でも食物アレルギー症状が出る赤ちゃんもいる!?

完全母乳だった娘。生後2ヶ月ころから湿疹が出始めました。
湿疹の原因は食物アレルギー。
母親である私が食べた食材の成分が母乳を通して娘の体に入り、アレルギー反応が湿疹として現れていたのです。
これが娘の食物アレルギーに関連する乳児アトピー性皮膚炎の始まりでした。

でも、生後2ヶ月という月齢で言えばちょうど乳児湿疹の時期。
初めは湿疹が口の周りに少し出る程度でした。
近所の小児科を受診したところ、保湿剤を処方されました。
そして、お肌のケアを続けて様子を見るように言われました。

その後、口の周りだけでなく、ほっぺなど湿疹の範囲が広がりました。
今度は皮膚科を受診。その病院は近隣でも有名な皮膚科でした。
以前、長男が赤ちゃんの時にも通ったことのある病院。
皮膚科で処方された塗り薬で娘の湿疹は良くなりました。

一度はよくなって落ち着いていたのですが、顔の湿疹がまた悪化。
それから1ヶ月後には、湿疹が全身へと広がり始めます。
娘は毎日機嫌が悪く、泣いてばかり。
今考えるとお腹の調子も悪かったのかもしれません。

(この記事はアフィリエイトを使用しています。)
受診した小児科や皮膚科では、離乳食を開始していないことから食物アレルギーではないだろう・・・と言われていました。
とにかくお医者さんから言われた通りにお肌のケアを続けました。

医療機関の情報もアレルギーの知識もない私はどうすることもできず。
元気いっぱいの3歳の息子のお世話と泣いてばかりの娘を一生懸命あやすだけ。
精一杯の毎日でした。
その後も小児科を受診したり、お肌のケアによいと聞く方法を試したり。

生後6ヶ月のころに娘が胃腸炎にかかり総合病院を受診しました。
そこで、食物アレルギーの疑いがあると医師から説明を受けてたのです。
本当に驚きました。

私が抱いていた食物アレルギーのイメージは
”本人が食べたものが原因で、呼吸が苦しくなる・・・”という症状だったからです。

血液検査で「乳製品・小麦・卵・大豆・ピーナッツ」のアレルギーがあることが判明。
離乳食を始める前で母乳をあげていたので、娘のアレルギー食材を母親である私が避けることから始めました。
「乳製品・小麦・卵・大豆」を避けると本当に食べるものがありません。

でも、入院中で辛い状況の中です。
娘から母乳まで奪ってしまうと可哀そうと思い・・・できるだけ頑張りました。

娘が診断され続けた乳児湿疹。
乳児湿疹がなかなか治らない・・・と感じたら。
機嫌が悪い日が多いな・・・と感じたら。
もしかしたら、その湿疹は食物アレルギーが原因かもしれません。

気になる症状は見逃さないでくださいね。
小児アレルギー専門医がいる医療機関の受診をおすすめします。

治療方法は病院によって違うことも!?
治療や病院の雰囲気に不安を感じたら、病院を変える勇気も必要かも・・・。

病院によってアトピー性皮膚炎や食物アレルギーの治療方法が違う・・・
そんな経験もしました。
5年以上前の話なのですが、みなさんに知っていただいて、何かのときにお役に立てて頂ければと思います。

娘の乳児アトピー性皮膚炎の原因を食物アレルギーだと初めて診断してくれた病院。
とっても感謝していますが、あることがきっかけで転院を決意しました。
お世話になった二つの病院での治療方法や私が感じたことなどをお伝えします。

食物アレルギーによる乳児アトピー性皮膚炎の治療。
湿疹が出ている子は何よりもお肌のケアが最優先です。

初めに診て頂いた総合病院では1ヶ月以上入院。
でも、お肌の状態がなかなか良くなりませんでした。
お肌のケアは看護師さんが担当するという方針でした。
そのため、母親である私は娘をお風呂に入れてあげることは出来ませんでした。

入浴回数は1日1回。お薬を塗った後に包帯のようなものを巻き付けます。
春先で暖かい日が続くと、包帯に巻かれた状態では汗もかきます。
「汗疹ができてしまった」と看護師さんから謝られたこともありました。

お医者さんからの指示でかゆみ止めの飲み薬も飲ませていました。
付き添いできる時間帯は私がお薬を飲ませていました。
でも、かゆみが和らぐ様子はなく、その効果は実感できませんでした。

その病院では夜間の付き添いができませんでした。
そばにいてあげられない時間帯は看護師さんにお任せするしかありません。

そんな状態で1ヶ月ほど経ったある日。
面会時間に病院へ行くと、入院病棟の入口で娘の泣き叫ぶ声が聞こえます。
急いで娘のところへ行くと、手足を固定されていました。
慌てた私は手足を固定していた重りを外し、娘を抱き上げました。
すごくショックでした。

看護師さんに理由を聞くと「掻いてしまうから手足を固定した」と。
身体拘束に対する事前説明はありませんでした。

このことがきっかけで私は看護師さんへ不信感を持ってしまうことに。
さらに、付き添えない時間帯の娘のことが心配で不安でたまらなくなってしまったのです。

すぐに転院したいとお医者さんに相談しました。
「手足を固定され、泣き叫んでも対応してもらえない・・・
自分がその立場だったら精神的に耐えられるのか?」
と治療や対応に対する疑問もぶつけました。
事情を説明し、なんとか転院先を紹介してもらえることになりました。

(この記事はアフィリエイトを使用しています。)
転院先はアレルギー科のある小児総合病院。
驚いたことに、前の病院とは治療方法が真逆と言ってもいいほど違ったのです。

前の病院で欠かさず飲ませるよう強く指示されていたかゆみ止め。
それを飲ませる必要はないと言うのです。
このかゆみ止め飲んでも、かゆみは治まらないから・・・と。

私も娘にかゆみ止めの薬を飲ませながら、その効果に疑問に感じていました。
そのかゆみ止めに効果がないとはっきりと指摘してくれたこと。
気持ちがスカッとしました。

お肌ケアの先生から言われた言葉が温かく心強かったです。
「かゆくてかきたいなら掻かせてあげて。
掻きたいのに無理に止めると子供にとってストレスになるから。
かいても治るお肌ケアをお母さんがマスターすればいいだけ。」
そう言ってくれたのです。

ストレス状態が続き人間不信に陥りつつあった私。
転院先の病院のスタッフみなさんの優しさに本当に救われました。

医師から治療に対する説明がありました
その時間にこちらからは家庭の事情を伝えました。
上の子がいることや私の実家が遠く頼れる人がいないことを話しました。

入院中にお肌のケア方法を徹底的に練習。
体の洗い方と薬や保湿剤の塗り方を特訓。
1日3回のシャワーで皮膚についた黄色ブドウ球菌や汗などを洗い流します。
そして、わずか3日間で表面的にはお肌がきれいな状態になり、退院しました。

久しぶりに娘に笑顔が戻りました。
これ以上ない幸せな気持ちでいっぱいになったことを今でも覚えています。

本来であればもう少し長く入院するはずでしたが、治療入院3日間で退院。
前の病院で1ヶ月以上入院していたことや家庭の事情を考慮してくれたのです。
退院後は、2日に1度通院し、診察やお肌ケアの指導を受けました。
通院頻度はその後に徐々に減り、1歳前には1か月に1度となりました。

(この記事はアフィリエイトを使用しています。)

退院後の自宅での生活とお肌ケア。

退院後も1年以上、毎日欠かさず1日3回のシャワーと塗り薬と保湿剤の塗布を続けました。
1日3回のシャワーとなると、水道代が跳ね上がります。
水道量検針の女性が「お心当たりはありますか?」と声を掛けてくれたほど・・・。

お肌が本当に強くなるまでは、ケアが重要です。
表面的にきれいな肌に見えても、すぐに悪化する不安定な状態なんです。

(医師から教わったお肌ケア方法はこちら⇒子供のアトピー性皮膚炎を悪化させない。きれいなお肌を保つコツ!

生活する中で気付いたことですが、娘のアトピー性皮膚炎の原因は食物アレルギーだけではなかったのです。
ストレスやハウスダスト、汗などがきっかけですぐに悪化する状態。
さらには風邪などで体調が悪いときや、台風が近づいてきてもお肌の調子が悪くなります。
天候や季節にも左右されてしまうお肌だったのです。

1日3回のシャワーとお肌ケアを継続することは本当に大変です。
きちんとお肌のケアを継続していても、お肌の状態が悪くなることもあります。

お肌の調子が悪い状態での診察は苦痛でした。
「ちゃんとお肌ケアしてる?」と必ず聞かれます。
私の努力が足りていないのではと感じるからです。
頑張っているのに悪化してる・・・そんなストレスから泣いてしまったこともありました。

「でも、その地道な努力は数年後に必ず結果として返ってくるから!」とお医者さんから何度も励まされました。お肌をきれいな状態に保つことは食物アレルギー改善にもつながるそうです。

娘が2歳の時、私が職場に復帰するため、保育園に通うことになりました。
保育園に通う日は朝晩の1日2回のシャワーでお肌ケアを続けました。

その頃の通院は1か月に1度。
診察ではお肌の状態を観察し、お肌の状態や季節でお薬や保湿剤を調合してもらいます。
また、血液検査の結果から家庭で取り入れる食材や体に慣らすために食べる練習をする食材の相談もしました。病院で行うアレルギー食材の負荷試験についても検討し、日程の調整を行いました。

(この記事はアフィリエイトを使用しています。)

まとめ

お子さんの乳児湿疹がなかなか治らない・・・と感じたら。
機嫌が悪い日が多いな・・・と感じたら。
もしかしたら、その湿疹は食物アレルギーが原因かもしれません。
小児アレルギー専門医がいる医療機関の受診をおすすめします。

私の経験では治療方法は病院によって違うこともあります。
治療や病院の雰囲気に不安を感じたら、病院を変える勇気も持ってもいいのでは?!
ぜひ、納得のいく治療法を見つけてください。

お肌をきれいな状態に保つことは食物アレルギー改善にもつながるそうです。
「お肌ケアの地道な努力は数年後に必ず結果として返ってくる!」

うちの娘は小学生になるころには食物アレルギーもずいぶん改善されました。
みんなと同じ給食を食べられるまでになったのです。
また、お肌も強くなり、お薬を使うことはなくなりました。
娘の現在の状態は、お医者さんの言葉を信じて、ケアを続けた結果なのかなと感じています。